尾鷲桧は急な斜面の厳しい環境の中で時間をかけゆっくりと育ちます尾鷲の自然と山のプロ達によって育てられる桧は、強度が強く年輪が細かく凝縮されているので住宅材として理想的な木材です殆どは市場で仕入れますが、特殊な場合など必要に応じて実際に林へ行き、木を指定し仕入れる事もあります(撮影:速水林業 大田賀山林)
この日は熊野原木市場へ、市場は三重県各所にありその時により仕入れ場所は変わります18,600㎡の広さに三重県中の木材が集まります原木の仕入れには県内外の材木屋、建築屋、建具屋が集まります
セリ開始までに、仕入れる木を探します木の長さ、歪み、性質、中の割れ、色、原木の状態で加工後を見るのは長年の経験がものを言いますセリは顔見知りばかり、購入予定の木について話したりします
セリの進行はとても速く、進行役が次々に各木の値段を読み上げますその値段で購入するときは手を挙げ合図、良い木の時は多数の人が手を挙げ競り合いになります
セリで落札した原木は製材所に加工を依頼します (製材場所:花尻製材)
原木加工風景
原木加工の際は、用途により切り方が違うので現地で確認します
切り方などその都度話し合い、必要な材木に加工して貰います
1本の原木からとれた材木
加工した材木を工場前の敷地で自然乾燥させます(乾燥期間は1~2年間)自然乾燥により、木材の経年による歪み、たわみが少なくなります梁、土台、柱や大梁(おおばり)に使用する丸太など、構造材を外で乾燥させます
仕事場2階では、主に内装材(床、上がり框、カウンター、テーブル)などに使う材料桧、杉、ケヤキ、桜、楓、トチなどを保管しています
乾燥させた木を加工して、墨付けを行い、刻みをして、組立、完成に至りますこれは、乾燥させた木材を機械でまっすぐに形を整えた写真です。次に墨付けをおこないます
墨付けの様子、墨壺を使い手作業で木材に印を付けます
墨付けを行った材料を刻んでいる様子です刻んだ材料は仕事場奥で塗装をします
刻み終った木材、これで木材の準備ができましたあとは取り付け作業となります
加工の終った木材を現場に持っていき、作成します※ ウッドデッキ取付け作業中
加工の終った木材を現場に持っていき、施工のするのが一連の流れですこうして、住まいに使う木材を仕入れから完成まで、長い年月を共に過ごす住まいに使用する木材の一本一本に妥協せず、お手元に届ける事が川端建築の木へのこだわりです